撮影場所:米国/ユタ州、アリゾナ州
アメリカ西部のグランドサークルと呼ばれている国立公園の数々に出かけた際の写真を掲載しました。
ロサンゼルスからレンタカーを借りてラスベガスを抜け、ザイオン、ブライスキャニオン、キャピトルリーフ、レイクパウエル、モニュメントバレー、アーチーズと、壮大なスケールの大自然に囲まれた感動的な旅でした。
1.ザイオン国立公園
ザイオン国立公園は、有名なグランドキャニオンの約150Kmほど北に位置しています。グランドキャニオンを流れるコロラド川の支流であるバージン川が長い年月をかけて巨大な岩盤を削った渓谷です。グランドキャニオンの特徴を巨大な渓谷とすれば、こちらは対照的に狭くて深い渓谷という感じになるのかと思います。ラスベガスからは3時間ほどの距離になります。
今回借りたレンタカーFord Mustang、アメ車の中では乗りやすい方でした。
エアーズロック級の巨大な一枚岩、グレート・ホワイト・スローン
このトレイルの終点から、更に川の中をザブザブと歩いて登るのが、ここザイオンの名物だそうです。それほど深くなく、かなり長い距離を進むことができるらしい・・両手が届く渓谷になったりもするらしい・・そんな魅力も捨てきれなかったのですが、真冬の季節では水温も低く危険とのことで、諦めて一旦車に戻り、公園内の別エリア(Mt.Carmel Highway)に移動しました。
2.ブライスキャニオン国立公園
ザイオンを後にして更に北西に100Kmほど、途中に広がる広大な森林を抜けると、ブライスキャニオン国立公園に到着しました。到着した頃は、冬の早い日没が迫ってきて日差しも弱く、また標高も高いということもあってかなり冷えました。
長年の雨の浸食で削られた地形で、谷に下れるトレイルがありました。
レイクビューの部屋と案内されイメージを膨らませたら、景色はこんな感じ 笑
3.UT12をキャピトルリーフへ
翌朝、ブライスキャニオンの宿(RubiInn)を出てキャピトルリーフに向かいました。昨日から、アメリカではどこにでもあると思っていたファストフードの店すら無い田舎道が続き、食事にちょっと困りました。冷たいコンビニのサンドイッチも3食続くと、ファストフードですら恋しくなります。
RubiInnからキャピトルリーフまでは約200Kmほど、UT12というローカルな街道を走り3~4時間ぐらいの道のりです。
DixieNaturalForestという森林帯を抜けます。
アリゾナのSedonaやPrescottを思い出すような雰囲気でした。
途中に小さな町があったので、ファストフードを探したのですが、見つからず・・
人影も、通る車もまばらで、ゴーストタウンを思わせる雰囲気でした。
付近に、グランドステアケース、エスカレンテというエリアがあります。
一帯は車道はおろか歩道すらない未開の荒野が延々と広がっています。
スロットキャニオンというクレバスのような危険な地形も点在しているそうです。
なだらかな平原の先に突然崖が現れ、また平原続いて、崖になるといった具合です。
そんな地形を見ながら入り組んだ街道を走ってキャピトルリーフへ
4.キャピトルリーフ国立公園
キャピトルリーフという地名の由来は、Capitol(アメリカの議会議事堂)に形の似ている岩山があること、また多くみられる岩がReef(珊瑚礁)に似た特徴的な形をしていること、そこからキャピトルリーフという名前がついたそうです。1971年に登録された比較的新しい国立公園です。
ウォーターポケット褶曲とよばれる砂岩でできた広大な盆地があり
不便な場所でもあり、周辺に町や村も無く、誰にも遭遇しませんでした。
この広大な公園には4WDでないと入れないようなワイルドな場所もあるそうです。
地平線まで独占して、風の音を聞きながらトレッキングもできるようですが
ひとたび雨が降ると激流の危険を伴い、危険回避は自己責任です。
5.UT95をレイクパウエルへ
キャピトルリーフを後にして、更に次の目的地レイクパウエルに向かいます。ここから150Kmぐらい先かな
こんなところまでも舗装されているのが、アメリカの道路整備の凄いところです。
途中の街で昼食を買いましたが、もう期待せずにサンドイッチを受け入れます。
他の車もほとんど見かけず真っすぐなので、ついついスピードが出ます。
気が付くと時速100マイル(160キロ)ですが、ここでトラブルになると面倒なので運転は慎重に・・
6.レイクパウエル
レイクパウエルは、グランドキャニオンを流れるコロラド川に作られたダムによって造られた巨大な人造湖です。岩石砂漠に幻想的な風景が広がります。
感動して車から降りてふらふらと近づいたら・・足元が崖になってました。
柵もなく、足元の小石が谷底に転がり落ちていきました。かなり迫力あります。
堰き止めているグレンキャニオンダムは遥か150Kmも下流です。
岩盤をくりぬかれて作られた道路を下って、やがて橋で湖を渡ります。
ダムからこの道路までの150Kmほどはコロラド川を渡れる橋はありません。
グランドキャニオンは、更にダムから100kmほど下流にあります。
ハウスボートというキャンピングカーのような船のレンタルが無数にあり
レイクパウエルで何日も湖上で夏休みを過ごすのがアメリカ人の憧れだそうです。
感動的だったレイクパウエルを後にして、陽の傾きを気にしながら先に進みます。
7.ナチュラルブリッジ国定公園
ナチュラルブリッジ国定公園は、その名前の通りブリッジの形状をした天然の岩(かなり大きい)がたくさんあります。
公園のビジターセンターに寄ると、親切なレンジャーが大歓迎で応対してくれました。
園内は一方通行の周回道路があり、所々にビューポイントがあります。
川の浸食で谷ができて、ブリッジになったそうですが、ここも崖が深くて急です。
ブリッジの真下まで歩けるトレイルもあるそうですが、高低差が大きくて帰りはちょっと大変そう
日没までに目的地のモニュメントバレーへ向かいます。あと80キロぐらい
8.UT261(Moqui Dugway)をモニュメントバレーへ
ナチュラルブリッジを出て、いよいよモニュメントバレーへ、ここで地図上の最短な道を選択しUT261に入りました。
後で知ったのですが、ここはモキダグウェイ(Moqui Dugway)と名前まで付いている、サプライズな道でした。
いよいよ間近に迫ったモニュメントバレーの姿を想像しながら、夕陽に映るモニュメントバレーに間に合うかどうか?
少し気にしながら、大平原を再び飛ばしていると、何もない平原なのに、急に警告標識がたくさん出てきました。
大平原の真っすぐな道に不自然に警告標識が多数出てきます。
このナバホ族自治区では、客引きの人を含めて、あまり豊かに見えないナバホ族の人々を多く見かけました。彼らは平均所得も低く、半数以上が貧困層とも言われています。
かつて、豊かな土地で暮らしていた彼らは白人入植者たちに土地を奪われ不毛の荒野に追われた歴史もあります。希望や生きがいを失い、アルコール依存症になってしまう人も増えた時代も超えてきました。現在、このナバホ自治区では禁酒法を定め、観光や資源開発で自治区の再建に向き合っているそうです。美しい景色の影で、アメリカの暗い歴史の一面や現実の厳しさが垣間見える瞬間でした。
ここ数日、コンビニのサンドイッチしか口にしていなかったこともあり、昨夜は、久々にレストランに出かけてみました。
アメリカの中でも、めったに訪れない先住民居住地区に来たということもあり、文化も理解してみたくナバホ族の伝統料理を、期待半分、興味半分でオーダーしてみました。淡い期待でメキシコ料理のようなものを想像していました。
ウェイターに飲み物を聞かれたので「ビール」と注文したら、ここでは観光客も禁酒であることを教えられました。代わりに「ルートビールは?」と進められたので、ときどきメニューで見かけるものの飲んだことはなかったので、この機会に挑戦してみました。出されたルートビールを口にすると「かなり微妙!?」ビールの爽快感は微塵もなく、甘ったるくて薬臭い・・そうドクターペッパーのような・・
続けて、出されたナバホ伝統料理についても、強烈に癖のある豆料理が主体で、こちらも撃沈でした。すっかり文化の違いを教えられました。そんな思いを胸に、モニュメントバレーを後にします。
10.アーチーズ国立公園
岩が自然の浸食や崩壊で、アーチ状になったものをアーチと呼ぶそうですが、ここアーチーズ国立公園には、このアーチが集中しており、園内に2000近くあるそうです。
ナチュラルブリッジとの違いは、川の浸食で川の両側の岩盤に穴が開いたものを、ナチュラルブリッジと呼び(比較的大型)、風の浸食や気温差による凍結などで崩落して穴が開いたものをブリッジと呼ぶそうです。(比較的小型)
アーチーズ国立公園も、全てを見ると数日かかりそうですが、今回はその美しさでもっとも有名なデリケートアーチというポイントに絞って見に行きました。デリケートアーチに到達するには、園内を車でしばらく走り、途中ウォルフェランチという地点の駐車場から、片道1時間ほどの山道のトレイル登り、ようやくたどり着くことが出来ます。
今回はアーチーズが最後のポイントでした。公園を出ると夕方の4時過ぎで、すぐに暗くなってきましたが、実はこの後が大変で、ラスベガスにホテルをとっていたので、ラスベガスまで暗いハイウェイを走る辛いドライブとなりました。アーチーズからラスベガスまで、インターステート(幹線高速道路)をひたすら走ること、約700kmほど・・6時間ほどかけて、23時頃には何とかラスベガスへ
ハイウェイの先に、ラスベガスのネオンが見えた時には、いろんな感情が混ざって嬉しさがこみあげました。今でも、長距離の運転で疲れた時には、この時のことを思い出します。














































という独立国として認められています。</p>
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を自分の車で走る。<br />
②トラックのような車で周回道路を走るツアーに参加して、特別なポイントも観光させてもらえる。<br />
駐車場では、ナバホの人々がツアーを売り込んできます。「ジョンフォードの何々があったところに行ける」「古い遺跡が見れる」とか・・・しかし、「自分で運転してバレードライブに行く!」と何とか伝えるものの、マスタングを見て、渋い顔で半信半疑といった様子でしたが、間もなく次の観光客が到着したのでそちらの車に、みな一斉に駆け寄って行ってくれました。(ホッ)<br />
圧巻だったのは、その車から降りてきた白人の女性(欧州の観光客?)が話を最後までさせずに大声で「Non!!」と一喝し、あっという間に退散させていました。</p>
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